2022年8月7日日曜日

インスタントクローンでの仮想マシンの展開時間

 2022年3月に事務系(インターネット接続あり)のVDIのリプレイスはVMware horizon7からhorizon8にバージョンアップしたこともあり、これまで使用していたリンククローンがなくなり、代わりにインスタントクローンに変わりました。

今回、インスタントクローンで仮想マシンを更新するのに要した時間は、うちの環境でたったの14秒でした('◇')ゞ

めちゃくちゃ高速になっています。

当院での過去のインフラとの比較ですので、CPUの性能も変わっていますし、メモリの搭載量も違うので参考程度ですが、新規デスクトップ作成にかかる時間をそれぞれの方式で5回ずつ計測し、平均値を算出した結果を示しています。

2012年に最初にVDIを導入したときは新規で仮想デスクトップを作成するのに5回の平均値で1時間2分52秒だったのに対し、2015年の電子カルテ導入時に採用したリンククローン方式では5回の平均値が7分49秒となりました。そして、今回のインスタントクローンでは5回の平均値がなんと14秒です。

ちなみに、一気に行くとマルチタスクで複数台同時に進行していくので、現在リンククローンを採用している電子カルテのインフラは病院内全部の端末を再構成するのに35分かかります。インスタントクローン方式を採用した事務系の端末70台を一気に再展開したときに要した時間は3分59秒でした。今年度、電子カルテのインフラもこの方式でリプレイスする予定になっています。

次回は、インスタントクローンにするとなぜここまで高速展開が可能なのか、説明したいと思います。それでは。