医療機関でプログラマー、SEを20年以上やっている上級医療情報技師(Senior Healthcare Information Technologist)・診療情報管理士です。
仮想化歴は15年以上になります。(VMware vExpert)
実際に使ってみての感想やトラブル時に役に立ったTipsなどの紹介。運用目線で記事を書いていきます。(VMware Horizon View,VDI,HCI,NSX,ThinApp,インスタントクローン,vSphere,Carbon Black)
少しでも参考になることがあれば幸いです。2024-2025 Omnissa TECH INSIDERです。
たまに趣味の記事'(釣り、ミニ四駆、ゲーム配信、DIY)などを公開しています(笑)
※本blogの内容は個人的な見解や検証結果ですので、あくまでも自己責任において参考にしてください。
2026年4月28日火曜日
Japan VMUG vExpert が語る #54 Session Speaker
2026年4月24日金曜日
医療機関におけるZero Trust実装:VDI・NSX・Carbon Blackで実現する多層防御アーキテクチャ
医療機関におけるITインフラは、単なる業務基盤ではなく「止めてはいけない社会インフラ」です。特に電子カルテを中心としたシステムは、可用性とセキュリティの両立が強く求められます。
近年、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃は高度化しており、従来の境界防御モデルだけでは対応が困難になっています。そこで重要となるのが「Zero Trust」の考え方です。
本記事では、当院で実際に運用している仮想基盤をベースに、VDI・NSX・Carbon Blackを組み合わせた多層防御アーキテクチャについて解説します。
全体アーキテクチャ
本環境では、エンドポイント・ネットワーク・ワークロードの3層でセキュリティを設計しています。
図①:全体構成(Zero Trustアーキテクチャ)
[ ユーザー ]
↓
[ VDI (Horizon / Instant Clone) ]
↓
-------------------------------
| 仮想基盤 (vSphere) |
| |
| [ NSX マイクロセグメント ] |
| ↓ ↓ ↓ |
| EMR 部門システム 管理系 |
| |
| [ Carbon Black Workload ] |
-------------------------------
↓
[ vSAN ストレージ ]
2026年4月8日水曜日
【Horizon】「ThinApp」によるアプリケーション仮想化の極意
VDI(Horizon)の構築において、App Volumesは非常に魅力的なソリューションです。しかし、当院のような「医療パッケージソフトが主役」の環境では、必ずしもそれが最適解とは限りません。
医療機関向けアプリは、独自のレジストリ書き換えや古いバージョンのランタイムを要求する「じゃじゃ馬」ばかりです。複数のアプリを動的にマウントするApp Volumesでは、時にアプリケーション間の競合が発生し、その切り分けに膨大な時間を取られるリスクがあります。そこで私は、VMware ThinApp によるアプリケーションの完全独立化を選択しています。
現在は、バージョンも新しくなったomnissa版のThinAppでカプセル化しています。
ThinAppの真骨頂は、アプリが必要とするファイルやレジストリを、一つの実行ファイル(.exe)の中に「カプセル化」できる点にあります。これをマスターイメージに焼き込むことで、OS側をクリーンな状態に保ちつつ、複数の異なるJavaバージョンを共存させることができます。
こだわりは「サンドボックス(書き込み領域)」の配置です。デフォルトではユーザープロファイル内に作成されますが、私はこれをローカルの非永続領域に設定。ログオフ時にリセットされるように設計することで、アプリの挙動が不安定になるのを防いでいます。「枯れた技術を、最新のvSphere基盤上でスマートに使い倒す」。これこそが、VDI運用における「水平思考」の極致です。