2025年1月9日木曜日

NSX-Tを使ったVDI環境でのウイルス感染(異常発生時)の動作

 2025年も医療業界ではセキュリティ対策も切羽詰まった課題となりそうです。
その辺り、VMUGだけでなく医療情報技師会の方でも語っていきたいと思います。

突然ですが、パソコンがウイルスに感染しました!と連絡があったらどうしますか?

・LANケーブルを外す

・何をして感染したか確認する

・ウイルスソフトで駆除できるか?できないか?

・余計なファイルが作られてないか

・レジストリが書き換えられたり、要らないソフトウェアがスタートアップに入っていたり

・トロイの木馬なのか、マルウェアなのかetc

いずれにせよ、皆さん、一通り対応は出来ると思いますが結構時間かかりますよね。


正直な言うと、そんなところで時間取られたくない。というのが本音ではないでしょうか。実際問題、完全に駆除できているかわからない部分もあります。

その点、仮想マシンではどうでしょう??

では、当院のVDI上の仮想マシン1台がウイルスに感染したときのシステム的な流れを紹介します。










①まず緑のチェックの入ったマシンがウイルス感染したとします。

②そうすると、自動で他の仮想マシンと通信しないように隔離されます。

ここまでは、自動作業でできます。

③そして、ウイルス駆除を行います。

っていうのでも良いのですが、、、


では、別バージョンのもっと手っ取り早い方法をご紹介します

①まず緑のチェックの入ったマシンがウイルス感染したとします。












②すかさず、ウイルス感染したマシンを削除します。












③そして、新規仮想マシンの再構築
14秒後にはもうまっさらな仮想マシンが出来上がっています。














こっちの方が断然楽ですよね??というか、駆除できたか出来てないか心配の必要もないので絶対楽です。 この部分は、セキュリティ上優れた機能だと私は思っています。

いかがだったでしょうか?
VDIならではの手軽な対処法だと思います。
もし、VDI環境の導入をご検討の方は、この辺のメリットもぜひ考慮に入れてみてください。

それでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

2024年12月12日木曜日

医療DXの推進と安全管理を支える仮想化基盤構築を目指して

もう12月ですね。
この投稿は、vExperts Advent Calendar 2024 の 12日目です。
2024年の備忘録的な記事を書きます。
特にJapanでお世話になったvExpertの皆さんにはこの場を借りてお礼申し上げます。
















↑今シーズン公式戦を戦ったメインマシン。1/32スケールでJapan VMUGのデカールを作ってください(笑)貼って出ますので(;^_^A

今年は、VMwareも激動の年であり、その中で連続してvExpertを受賞できたのはありがたい事であり、初めてエントリーしたSpecial Honors Subprogramsでも「Security」「NSX」「vSAN」と3つも選んでいただきありがたい限りです。







当院ではHorizonから利用される、vSphereのインスタント クローンも活用しています。Horizonに関してはこちらはomnissaに移りましが、omnissa TECH INSIDERにも選出して頂きました。日本ではNさんを中心にJapan EUC Nexusとして活動です。

NSX-TやvSphere、ESXiなど主要コンポーネンとはVMwareサポートの元、現在もチューニングなどを行っています。

今年はJapan VMUGでも3回登壇させていただき、ブログの継続できたし、趣味のミニ四駆でもある程度結果を残し、執筆活動やYoutube運用も軌道に乗り、なかなか充実した1年ではなかったかと思います。

11月には、締めくくりとして、福岡で開催された、第44回日本医療情報学連合大会でも「高速化した仮想化基盤の利点とEDRを活用したHISのセキュリティ対策」と題して大勢の前で講演することができ1年の良い締めになりました!



近年、医療DX推進において情報システムの進化が求められる中、当院では次世代型の病院情報システム(HIS)を構築しました。その中核には、電子処方箋やオンライン資格確認、共通プラットフォームへHL7 FHIR規格でのデータ出力などの対応があり、これらを支える基盤としてVDI(Virtual Desktop Infrastructure)の刷新が鍵となりました。また、サイバー攻撃の高度化に対応すべく、セキュリティ体制を強化しました。当院では、従来のエンドポイント防御に加え、侵入後の動きを可視化し迅速に対処可能なVMware Carbon Black Cloud Workloadを導入しました。これにより、ゼロトラストの考え方を実践し、攻撃後の被害拡大を防ぎつつ、次世代のEDRであるXDR(Extended Detection and Response)への準備も進めています。











特にVDI環境では、毎日自動的にデスクトップがリフレッシュされる仕組みを採用し、ランサムウェアなどの潜伏期間を与えないセキュリティ設計が高評価を得ています。さらに、FSLogixを導入し、ログイン速度の飛躍的な向上と運用効率化を達成しました。仮想化歴14年の経験で得たノウハウをできる限り詰め込んだ感じです。

また、岡山県医療情報技師会の会長として、警察とも連携し、地域医療機関におけるDX推進やセキュリティ強化の重要性を訴え、講演や勉強会を通じて多くの病院や施設と知見を共有してきました。他施設からの相談やEDR導入の要望が増加していることは、地域全体でのセキュリティ意識の高まりを感じさせます。

2025年に向けて、vExpertとして3年目の称号を目指すにあたり、これまで培ってきた仮想化技術やセキュリティに関する知見を、さらに医療情報システムの分野で活かしていきたいと考えています。医療現場では、システムの安定性や安全性が患者の命に直結する重要な要素です。そのため、最新の技術を適切に応用し、現場の課題を解決する方法を発信し続けることで、同じ課題に向き合う医療従事者やIT技術者の助けとなれれば幸いです。

また、vExpertのコミュニティの一員として、世界中の技術者との交流を通じて得た知識や視点を、地域医療や全国の医療DX推進のために還元できたら最高です。

これからも挑戦を続け、技術を共有し、医療の未来を支える一助となれるよう邁進してまいります。

2025年もkoppunをよろしくお願いいたします。




2024年12月2日月曜日

高速化した仮想化基盤の利点とEDRを活用したHISのセキュリティ対策

2024/11/22講演のレコーディングです。
第44回日本医療情報学連合大会で講演発表してきました。
当日はたくさんの人で注目度の高さがわかる学会で他の方の発表が大変今後の参考になりました。

「高速化した仮想化基盤の利点とEDRを活用したHISのセキュリティ対策」

Hospital Information System Case Study: Advantages of an Accelerated Virtualization Infrastructure and Security Measures for Hospital Information Systems Utilizing EDR.



インスタントクローンを用いた電子カルテシステムのリプレイスとEDRの導入を実施しましたので、方式や手法についての概要を説明させていただきつつ、EDRの特性をフルに活用するインスタントクローンとのランサムウェア対策などのアプローチを発表させていただきます。

2024年11月18日月曜日

Horizonから利用される、vSphereのフルクローンの活用しての仮想デスクトップ展開

 皆様、コートが必要になってきましたね。


フルクローンとは、ゴールドイメージとして用意した仮想ディスクの全体を複製して仮想デスクトップを展開する方式です。
当院では医事のレセプトコンピュータおよび電子カルテにデュアル画面でフルクローン方式を採用し、仮想デスクトップにユーザーを「専用割り当て」することで、個人の物理PCにOSとアプリケーションをインストールして使用していた状況に近い、ユーザーの自由度が高いデスクトップ環境を用意し、今のところノントラブルで医事課からも高い評価を得ています。

インスタントクローンと比べて消費ディスク容量の面では若干のデメリットがあり、仮想デスクトップ1台あたりのディスク容量はゴールド イメージの完全な複製となるため、ストレージにはゴールドイメージと同容量が必要で、クローン処理も時間がかかります。また、ゲストOSのアップデート作業を仮想デスクトップごとに行う必要があり、インスタント クローン方式と比較すると管理性が低くなってしまいます。


















フルクローンのデスクトップは、ゴールド イメージから完全な複製が作成されるため、そのままではWindowsセキュリティID(SID)が重複してしまいます。vSphereの機能である「カスタマイズ仕様」でこの問題は回避することができ、Windows Sysprepにより新規SIDを設定できます。また仮想マシンの展開時にActive Directoryドメインへの参加も行われます。

注意事項として、AD参加時のOUが、既定のComputersになってしまうので、ユーザーアカウントをベースにしてにグループポリシーを当てる場合は、手動で移動が必須になることをお忘れなく。

今年もの当院で導入して使い混んでいる仮想化関連ネタを中心にアップしていきますのでよろしくお願いいたします。

2024年11月4日月曜日

仮想サーバーでvCPUの制限があるときの注意事項

  私もふとしたことでことで先日知ったのですが、当院のサーバーでSQL Server Express Edition を利用してデータベースを管理しております。SQL Server Express Edition では使用できるCPUのリソースに制限があり、複数ソケットで構成されていても1ソケット分しか使用されないといった制限がある。と言う衝撃的な事実を知りました。

つまり、このサーバーにはvCPUを4つ設定していましたが、DBへのアクセスに関してはフルでスペックを発揮できていなかったわけです。
・・・そういうの、後出しではなくちゃんと仕様書に書いてよ( ノД`)シクシク…

要するに1ソケットにすべてのコアがまとまるように構成しなさいよってことです。

今回のSQL Server Express EditionでのvCPUの組み方でダメな例。この状態では1ソケットに対して1つのコアしか割り当たっておらず、本来の性能で動作しない状態です。







そして、修正後はこの状態。ソケットに対して4つのコアが割り当てられた状態であり、正常な状態です。ってかこうしないとダメらしいです。







確認方法は、”ファイル名を指定して実行”より「msinfo32」を実行し、「システム情報」画面を開きます。

左ツリーより「システムの要約」が選択された状態で、画面右側「プロセッサ」の項目を確認します。

ちなみに正常な状態をvSphereのコンソールで確認すると以下のように表示されているはずです。








ソケット1に対してコアが4つ割り当てられています。
使うアプリケーションやDBによって、vCPUなどの構成も最適化が必要なんだなぁ…と改めて感じました。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回の仮想化でASOBOもよろしくお願いいたします。